びわ湖トライアスロンin近江八幡
びわ湖トライアスロンin近江八幡について
「びわ湖トライアスロンin近江八幡」大会(以下、大会)は、はちまん青年経営者会が中心となって2015年に立ち上げた大会です。現在では全国から500名超の選手がエントリーし、観客数は2000名を数える全国でも屈指の大会へと成長しています。
直近では令和5年6月25日に「第8回 びわ湖トライアスロンin近江八幡」大会を開催。大会会場とは別に、近江八幡市役所前で大会中継のパブリックビューイングイベントを開催しました。
この躍動感、この感動を近江八幡で
近江八幡は沖島を望む水泳場で有名な宮ヶ浜、また広大な大中の干拓田など、雄大な自然の風景を数多く有しています。それらの資源を活用し、地域を盛り上げることができないか。どういった活用ができるか考えたとき、わたしたちは、大規模に開催でき県内外からの集客が見込めるスポーツイベント、その中でもびわ湖と干拓田を同時に活用できるトライアスロンという競技に着目しました。
スイム・バイク・ランの3種目に挑むトライアスロン。その厳しさは有名ですが、完走した時の達成感、またそれを応援する観客の熱気もまたひとしおです。そんな躍動・感動をこの近江八幡の地で実現したいという想いから、この大会はスタートしました。
また、その折に滋賀県での国体の開催が決定。トライアスロン競技の近江八幡での開催を目指し大会を続け、正式に開催地として決定しました。
3つのコンセプト
大会には立ち上げ当初から3つのコンセプトが存在します。
「青少年育成」「地域経済活性化」「社会貢献」です。
青少年育成
大会は大勢のボランティアの方々の協力をいただいています。その中には地域の小学生も参加しています。ボランティア活動や競技を間近で見る感動を通じて、青少年の健全な育成やスポーツマンシップの醸成を図っています。
また青経会では、開催地が属する島学区の島小学校の5年生を対象に、写真撮影からインタビュー、記事作成まで一貫して取り組む「子ども新聞」事業に取り組んでいます。カメラマン・新聞記者・カメラメーカーなどの協力を得て、本格的な新聞を仕上げます。子ども達は事前・事後の休日も活動に参加、大変な思いもしながらも一つのものを自分たちの手で創り上げることの喜びを学びます。
その他にも地域の小学生が選手に向けたメッセージをのぼりにする「応援バナー」事業、選手へ家族が手作りのメダルを贈る「メダルづくりワークショップ」など、子どもたちが大会と関われる取組を続けています。
地域経済活性化
大会に出場してもらうだけでは地域経済の活性化にはつながらない。わたしたちは経済団体として、消費を通して近江八幡の魅力を全国の参加選手へPRしています。
例えば、大会に合わせて市内の参加店で使用できるクーポンブック「近江八幡パスポート」を発行し、市内での消費喚起を図りました。また、大会会場では市内の事業者による屋台村を開催。地元の八幡商業高校とコラボし、会場で地域の特産品の販売も実施しました。
社会貢献
第1回大会からパラトライアスロンの部門を設けています。また、パラジュニアの部も併催。当時は全国初の取組でした。子育て中のアスリートでも気兼ねなく参加していただけるよう託児サービスも実施。より多くの人にスポーツをする喜びを提供できる大会を目指しています。
東京2020パラリンピック大会 トライアスロン競技で見事銀メダルを獲得された宇田 秀生選手も、第1回大会に参加。大会をきっかけに本格的な選手としてデビューを果たし、世界へ羽ばたかれていきました。
民間主体の運営
びわ湖トライアスロン実行委員会は民間が主体となり、実行委員会は商工会議所やまちづくり会社と綿密に連携しながら運営。また企業協賛などや民間の補助金などを活用しています。その中でふるさと納税を活用し、返礼品としてエントリー権を付与するシステムを採用。これが全国的に珍しい取組として評価されています。
「地域スポーツイベントの成功例。民間主体の大会として継続のためのひとつのモデル」として、(一社)日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)と(公社)スポーツ健康産業団体連合会が募集する第6回スポーツ振興賞の日本商工会議所奨励賞を受賞しました。